納車まで
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※2年前の記憶を頼りに記述しています。誤りが含まれていることを予めご承知おきください。
そのページにはSJ10/30ジムニー、フロンテ7S、N360なども掲載されていましたが、それらの中から何かを感じたのが後に購入することになる「フェローマックス」でした。
問い合わせメールや電話でのやり取りで、
・昭和48年式である(後に昭和49年と判明)
・ツインキャブである(後にシングルキャブと判明)
・現状問題なく動く
との情報を得て、昭和48年なら重量税も免除の可能性があるし、ツインキャブならパワーもあるし、これを逃す手はない、との結論になりました。が、当時、私はバイトできるような立場でないこともあって、
貯金はせいぜい数万円といったところ。このマックスは車両本体30万円もするのです。
この時点で2014年7月、ここから常識を逸脱した「ノー手付けだけど買うから待ってちょアピール」が始まりました。
その後、何度も電話でのやり取りを重ね、年を越えて2015年5月、ローンでの購入を考えるも審査で撃沈。7月末、バイトで貯まった12万円に援助を加えて購入が決定しました。
7月末の電話での「車検整備渡しで3週間」という納期は、「パーツが揃わず整備が進まない」などの理由で伸び続けました。「夜行バスで向かい、乗って帰ってくる」という計画を立てていたので、
納期が決まらないとバスの予約を取ることが出来ません。また、乗車日まで10日を切ると座席が徐々に埋まっていくため、納期の事前確定は必須でした。
そして、待ちに待った2015年9月17日、納車場所は雨でしたが、事前に見ていた写真より部分補修がされて綺麗になったマックス君が止まっていました。初めて聞いたマックス君のエキゾーストノートには感動しました。
まず、板金屋さんの運転で近所を走行し、整備内容、注意点などの説明を受けました。
しかし、走行中に電装系のトラブルを起こし、エンストしてしまいました。結局、納車当日から板金屋さんの近くの電装屋さんに牽引されるはめになりました。
修理はすぐに完了し、電装屋さんからの帰り道が初運転でしたが、教習所以来のマニュアル車で2度ほどエンストして板金屋さんの工場まで戻りました。
車検整備として、
・整備、検査、登録、自賠責加入ここまでやってもらって8万円でした。激安です。
・部分補修用塗料調合&データシートプレゼント
・エアクリーナーボックスのコーションステッカー再製作
・CCISオイル1本
・シェルハイオク満タン
帰宅は故障したときのため、というよりは節約のため下道を使いました。夕方5時に板金屋さんを出て、道に迷いながら走り続け、国道1号線に入った時には7時半を過ぎていました。
浜松〜沼津市内は無料開放の旧有料道路が多く、一部区間には制限80km/hという道があります。そこで初めて速度警告音(通称キンコン)を鳴らしました。
その後、何を思ったか、間違ってバイパスを降りてしまい、商店が連なるような旧道を走り、またバイパスに復帰しました。
200kmほど走り、東京方面に行くには沼津市内で1号線から246に進まなければいけないのですが、間違えて1号線のまま進んでしまいました。
Uターンせずに復帰しようとしているうちに道に迷い、1号線のまま行くことを決意しました。(この時点で深夜1時)
1号線をずっと行くと箱根峠を走りますが、標高ゆえのパワーダウンで40km/h以上出なくなり、後続のトラックに煽られるなど「さすがにこの道は…」と246への引き返しを考えるも時すでに遅し、
すでに現実的でないほどの距離が生まれていました。
箱根峠の途中に箱根新道というバイパスがあります。峠を走っていたトラックは皆、新道へと流入して行き、旧道へと進んだのは私だけでした。
というのも、新道が無料開放されているとは知らず、出費を抑える目的で新道を使いませんでした。
旧道は予想以上に険しく、深夜3時に箱根の旧道を走っているのは私だけ、しかも街灯は一切なく、照らすのは50Wのシールドビーム、暗い場所での恐怖は半端ではありませんでした。
旧道を下り、街が見えてきた辺りで仮眠を取りました。この段階ですでに日が昇る直前でした。
再び走り、朝6時頃にまた仮眠を取り、再出発すると朝7時、戸塚・保土ヶ谷付近で強烈な通勤渋滞に巻き込まれ、自宅に帰った時には正午を過ぎていました。
自宅まで約430km、約17時間の長旅でした。