ガスケット破れて自走不能

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車がまた壊れました。

10月7日早朝のこと。新潟県長岡市のイベントに参加するために前日より出発し、上越市内にて1泊。
前日、上越市内に到着する直前の上信越道・上越妙高IC付近ですでに出発段階から懸念していた水温が上昇しだし、SAにて水の量を確認&補充。
しかし、SAを出ると、1度は下がった水温が再び上昇しだし、オーバーヒートの域ではないものの、水温は高い状態。
この日は無事宿泊場所へ到着。

翌日、宿泊場所を出た直後から水温が上がりはじめ、何度も水の量の確認をするが、水はキャップから見える位置まで入っている。
そんなことをしていると、何度目かの水量確認で、シリンダーヘッドのボルトが緩んでいるのを発見。
6月末に工場を出てから、8月の1000kmの旅行後にもまったく気づかなかった。反省。

その後、何度目かの再出発の後すぐ、急に焦げ臭いにおいが車内に。
電気系とかのにおいではなく、どう嗅いでも排気系とかのにおい。
とりあえず、窓を開けて走行するが、やけにエンジンのメカノイズが聞こえる。ここで初めて、ガスケットが抜けたことを認識。
それでもせっかくイベントに出るために前泊までして200km以上走ってきているわけだから、簡単には諦められない。
途中何度かエンストしながら走行していたが、徐々に症状はひどくなり、信号手前の減速でアクセルから足を離すとストールするまでに悪化。
ついに完全にかからなくなったか、というところでもチョークを引いて無理矢理燃調を濃くして危機を脱出。

それでも、限界は近かったのか、柏崎市内を走行中に信号が赤だったので、例によって減速するとストール。
しかも今度はチョークを引いても完全にかからない。限界か。

度重なる試行錯誤もむなしく、状況は改善しないため、イベント運営にはキャンセルを連絡。
そして、ロードサービスに連絡…なのだが、自動車保険のロードサービスは15万円、180km程度が限界。
契約保険会社が指定する工場なら距離無制限らしいのだが、こういう車ゆえ、今時の車しか見れない業者へ引き渡すのはちょっと抵抗がある。

考えた結果、「『地元の工場』へ入庫し、帰宅費用補償で人間だけ帰り、修理完了後自走」という方向で確定。

地元の工場に電話をすると、1件目で「こういう車」を見てくれるとのありがたいお言葉だったので、保険会社へ連絡。

保険会社が指定するロードサービス業者にかなり融通を利かせて頂き、人間を乗せて「地元の工場」で状況を説明したあと、
最寄り駅まで送って頂けることに。

最寄り駅イメから長岡まで出て新幹線に乗り、その日は帰宅。

数日後、「柏崎の工場」のメカ氏から入電があり、ガスケットと整備書(当方所有は頂き物のCD-ROM)を送っていただきたい、とのこと。
これで直る…と思っていたのだが、事態はややこしい方向へ。

長くなってきたので、「その2」へ続く。

入庫後のメカ氏からの連絡後、10日ほどで修理は完了したのだが、なんと思わぬ発言が。
「圧縮(圧力だろう)が異常に低い」とのこと。エンジンは掛かるし、走って止まるが、加速も非常に悪いとのこと。
「もう少し様子を見て、また連絡する」とのことで電話を切ったが、どうも不安。悪夢の「自走不可」が頭をよぎる。
この時点で、長期戦を覚悟し、ちょうど更新月の自動車保険を満了のまま切ることに。

一応、陸送業者数社に見積もりを取ってみるが、「昭和車」と伝えるとかなり難色を示される。
それでも何社かから回答があり、その金額は税抜きで12万円、11万円、6万5000円。
やはり、昭和車は複数台積みのキャリアカー輸送はできないらしく、1台積みローダー手配のためこの価格らしい。
6万5000円の方は詳細不明なものの、金額を聞いて、陸送路線はすぐに諦めたので、よく分からず。

それから約1週間後、メカ氏は忙しいらしく、こちらから電話。
曰く「今度はエンジンが掛からなくなった」という。「点火はしているが、燃料がきていない。ガソリンのにおいがしない」とのこと。
この時点でもう自走は不可だろうと判断し、「もう少し調整をしてみて、改善しないようならトラックで引き取る」旨告げる。
「トラックで引き取る」とは言ったものの、キャブオーバー車はまだ運転したことがないのである。できれば乗りたくない。

しかも、私は免許が準中型5t限定(2006年6月2日〜2017年3月11日までの普通免許)なのである。
自動車を輸送するのに必要な、いわゆる「積車」は総重量の関係で乗れないのである。数少ない2tセルフローダーでもダメ。
メーカーによるが、2tダンプが限界である。ローダーダンプは無条件で不可。

さらに、今度は地元の陸送業者に問い合わせてみる。「不動の昭和車」と告げると、折り返し連絡になり、結果は9万5000円。残念。

これらのやり取りと並行して、(本来の使い方ではない)「2t平ボディに自動車を積む」やり方などを方々に聞く。
2tの標準尺では荷台長が3100mmほどである。うちの車は全長が2995mm。かなりギリギリ。
あおりを完全に閉めずに、車をきっちり固定すれば問題ないのだろうが、初めてなので不安である。
悩んだ結果、あまり乗りたくないが、全長が6000mm超え、荷台長が4400mmの「2tロング」に載せるのかなぁ、と思いはじめる。(ほぼ確定)

それからさらに10日ほど後(11月2日くらい)、電話をすると「状況は変わっていない。キャブを手でふさぐとエンジンは掛かるが、
そこからスロットルを開くと回転が上昇せず、逆にストールしていく」とのこと。困った。
これで、「自分でトラックに乗って引き取る」ことが確定してしまったのである。

------ここまで------(2018年11月12日記述)

トラックを借りるといっても、2tの平トラックを扱っているレンタカー屋が少ないうえ、こちらが探しているのは2tのロングボディである。
レンタカー業者ではレンタル代やその他もろもろ問題で難しいと判断し、建機のレンタル業者に問い合わせてみることに。

建機のレンタル業者は「個人お断り」な業者も多く、個人に貸してくれる業者を見つけるのに少し苦労。
次に、2tロングを扱っている営業所が少なく苦労。大抵、2tロングが必要な人は4tを借りちゃうらしい。

一番苦労したのは、トラックに車を乗せるための歩み板、「アルミブリッジ」である。
どうやら、建機レンタル業者でも脱落事故が多くて有名なレンタル物件らしく、これはトラック以上にレンタルに苦労。
個人OKなレンタル業者でも、電話で問い合わせると「営業所の方針で」個人不可な営業所もあり、
最終的に2社、およそ20営業所に問い合わせて、在庫やらの問題を乗り越えて、やっとレンタル(予約)ができた。

11月13日、早朝よりレンタル業者の営業所に出向き、いすゞのエルフをレンタル。

その足でもう1か所営業所を回り、レバーブロックとアルミブリッジをレンタル。

事前に準備した荷造り用のバックルで固定ができるロープとコンクリートブロックも積み込み、環七経由で1時間ほど走り、
関越道練馬ICより高速に乗り、新潟へ。昼も食わずに走り続けて13:00頃新潟県へ入る。小千谷ICで降り、そこから一般道へ。

現地の整備工場ではアルミブリッジを荷造りロープでアオリを1周させ固定。レンタル在庫の関係上、2500mmと少し短めの選んだため、
傾斜はおそらく20度くらいあったと思う。500kg少々と自動車としてはかなり軽い部類であるが、されど500s。
アルミブリッジの指定を超えた角度ということもあって、大人6人でも押すのにかなり苦労。そしてフロアを擦ってしまった。


前後の準備を含めて40分ほどで積み込み、車を積んだ状態で周辺を散策し、夕方に昼食のラーメン(ラーメンひぐま 小千谷本店)を食べ、
周辺で一番安かったJAのスタンドで人生初のトラックへの給油(100Lタンクらしい)も経験し、高速で家路に。

2tロングの運転は長さゆえ、ケツを振るのにさえ気を付ければ、キャブオーバーなので見切りや取り回しもよく、運転しやすかった。
ただ、高速自動車国道の法定最高速度100km/hで走ると燃費が悪いので、もう少しハイギアードな方がいいかなぁ、と。
帰りは延々と左車線を80km/hで流してましたよ。大事な車も積んでたし、ねぇ。

燃費は空荷でMax110km/hまで出した行きでは8.71km/L、80km/h程度で流してた帰りは11.03km/Lが出ました。
やっぱりトラックは2000rpm(エルフは5速で80km/h)以下で走るのが燃費向上に役立つみたい。

(2019年5月18日追記)