奇跡が起きた。GXLのエンジン入手〜後編〜

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引き取りについてはトラック一択なのですが、エンジンという重量物を自力で降ろすのは困難なので、
ユニック(クレーン)付きの2t車を選択しました。

さすがに"普通の"レンタカー業者でユニックを持っているところは少ないので、定番の建機レンタル業者に。
しかし、ユニック車を貸してもらうには、「小型移動式クレーン」の操縦資格が必要と分かりました。当然持っていません。

小型移動式クレーンの資格はその名の通り「資格」であり、根拠も労働安全衛生法で"業として行う場合"なので、
無資格で作業を行っても問題はないはずですが、建機レンタル業者の貸車約款にでも書いてあるのでしょう。
何とかあの手この手を駆使して(大したことはやっていない)貸してもらうことができました。

置き場所については当初、自宅庭の隅っこに置いておこうなんて甘い考えでいたのですが、親に相談したところ、
「冗談じゃない」と大激怒。諦めてレンタルスペース借りることに。
本当は少し広い2畳のスペースを借りたかったのですが、あいにく満室のため1.5畳に。

3月9日朝8時。建機レンタル屋を出発。2時間半ほどで関越自動車道の某IC近くの某所へ。

いざ引き取り場所に到着してみると、エンジンはもちろん、ドアやフロントガラスなどの大物の中心に、
シート2脚、マフラー、ブロワーファンにラジエターなどなど、3.5mセミロングの荷台はあっという間に埋まってしまいました。

なお、シート2脚は別出品だったため、現地にて現金でお支払い。(お金が足りず、近くのコンビニまで連れて行ってもらったのは内緒)


その後、自宅に戻ってきた時には既に午後2時近かったため、急いでレンタル倉庫…に向かう前に近所のホムセンへ。

倉庫の契約時に収納物は自動車用品(タイヤ)とは申請してあるものの、泥とサビまみれの解体部品を直接放り込むのはマズいので、
ホムセンでコンパネを1枚購入。これを下敷きにしました。床面を完全には覆い切れないので、そこは段ボールなどで。

最後にしまう(=短期間で取り出す)のはエンジンのため、すぐには使わないシートやフェンダーなどを先に収納。
壁に寄り掛からせる感じでドアやマフラーなどを収納。

ドアなどは意外と重量物であるうえに、収納する順番や位置、諸々を考えながら作業しているうちに、あっという間に時が経ち、
エンジンをしまう段取りを考え始めたころには17時近くになっていました。返却は18時半まで。

しかし、クレーンの資格を持っていないゆえ、使い方が全く分からず。
特に、肝心なPTOの作動方法が分からず迷いました。取扱説明書を読んでも良く分からず、「クラッチを切ってPTOボタン押下」
というやり方に気づくまでに20分ほど掛かってしまいました。

そこから先は説明書に従って、不慣れながらリモコンを使って操作し、借りたレバーブロックでエンジンを吊り、
悪戦苦闘しながらエンジンを倉庫に押し込みました。


気づけば時間はまもなく18時。あわてて撤収準備を始め、燃料を入れたら18時15分でした。そして世間は帰宅時間なので渋滞に。
「もう間に合わん」と判断して建機レンタル屋に「10分遅刻する」とお詫びの電話を。
ここで数時間ぶりに携帯を見て、30分ほど前にレンタル屋から不在着信が鬼のように(脚色)掛かって来ていたことに気づきました。

最終的には見事10分以内の遅延で間に合いました(間に合ってない)。

しかし、あわてて返却しに行ったため、エンジンが載っていた木製パレットを荷台に積んだまま戻ってきてしまいました。
そこから先は朝にレンタル屋まで乗ってきた原付で片手にパレットを持ち、小休止を入れつつ、4kmの道のりを
腕がパンパンになりながら自宅に帰りましたとさ。翌日はお決まりの筋肉痛でした。

そして帰宅後、自宅電話にも建機レンタル屋からたくさんの着信があったのでした。